Q:お会式(おえしき)って何ですか?
A:日蓮聖人がお亡くなりになられた日(ご入滅の忌日)に営む法要です。
「報恩講」「恩命講」「御命講」ともいいます。
松尾芭蕉の句に「御命講や 油のような 酒五升」とあり、元禄の頃には江戸を代表するような盛大な行事になっていたことが伺い知れます。
もともとの「お会式」の意味は「法会の儀式」の略語であり、日蓮宗に限ったものではありませんが、現在の日蓮聖人の忌日に行う報恩会の事を指すことになっています。
Q:お会式にいってみたいのですが…。
A:池上本門寺のお会式は、参道に屋台が立ち並び、太鼓や笛の音が深夜まで鳴り響く、非常に活気のあるお祭りです。
参列される場合、お車での来場には制限が設けられるため、電車での来場をお勧めします。
参列者も多いため、非常に混雑することが予想されますのでお気を付けください。
Q:お会式のときに大きな提灯のようなものがありますが、あれは何というものですか? また、花が垂れ下がっているのはなぜですか?
A:「万灯(まんどう)」といいます。万灯の多くは塔を模したものです。
桜の造花を飾って万灯供養を盛大におこなうのは、 日蓮聖人が亡くなった日、日蓮聖人がもたれ掛かった桜の木が季節はずれの花を咲かせたという故事に由来しています。
Q:池上本門寺のお会式が特に有名なのはなぜですか?
A:日蓮聖人がお亡くなりになられた場所だからです。
日蓮聖人は弘安5年10月13日に池上(東京都大田区)でお亡くなりになられました。
池上本門寺のお会式は盛大で、逮夜にあたる12日の夜には数十本の万灯行列と共に、数十万人の参詣の列で街中が埋め尽くされます。東急池上線は臨時ダイヤとなり、
街ぐるみ、企業ぐるみでお会式に取り組んでいます。
深夜まで太鼓の音が絶えず、13日の午前8時には日蓮聖人のご入滅のとき、日昭上人が打ちならしたという故事にならって「臨滅度時(りんめつどじ)の鐘」が
貫首(住職)によって打ちならされ、前夜から参籠している人々とともに往時をしのび、しめやかな法要が営まれています。