Q:数珠(じゅず)って何ですか?
A:悪心をおさえ、すべての煩悩を取り除き、このうえない功徳が得られるという大切な法具です。
  日蓮宗では108の普通珠、4つの中珠、2つの大珠を繋ぎあわせたものを使用しています。

Q:数珠にはどんな種類があるのですか?
A:日蓮宗には、装束(しょうぞく)数珠と勤行(ごんぎょう)数珠という2種類の数珠があります。
  装束数珠は僧侶が使う数珠、勤行数珠は一般用の数珠で、房が丸く(菊房・玉房)なっています。

  また、房の長さは普通の長さの短房、少し長い中房、長い長房があります。
  中房と長房は、ご祈祷をする僧侶が用いる数珠となっています。

  また、「珠」の材料は、香木・梅・黒檀・菩提樹・水晶・真珠・珊瑚・象牙・石など多種多様ですが、昔から白水晶が最上の珠といわれます。
  ただし、一般の方は、自然木や木の実などあまり華美でないものが望ましいでしょう。

Q:数珠の持ち方はどのようにして持つのが正しいのですか?
A:合掌をしたり、お経本を持つときは、房を下にし、左手に2重に掛けて持ちます。
  勧請・唱題・回向という法要の中で最も大切なときには、親珠を両方の中指の第一関節に、数珠を一度ねじってから(あやにする)そのまま両手を自然に合わせます。
  数珠の房は二つの房を右手に、三つの房が左手にくるようにします。数珠をこすって音を出しながら拝んだり、首にかけるのは好ましくありません。

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