Q:彼岸(ひがん)ってどういう意味ですか?
A:常に変化し苦しみ多いこの世界を「此岸(しがん)」というのに対し、対極にある苦しみを離れた平安な世界を「彼岸(ひがん)」といいます。
煩悩を離れて悟りの境地に至ろうとする仏教思想と、日本の伝統的な先祖供養の信仰が結びついて、祖先の霊を供養する行事となりました。
Q:お彼岸はいつから行われているのでしょうか?
A:古くは『日本後記』の中に大同元年(806)に崇道天皇が早良親王のために僧を集めて法要を開いたとあります。
Q:春分と秋分の季節にお彼岸があるのはなぜですか?
A:太陽が真東からのぼって真西に沈むところから、そこに浄土があると信じ法要を行う説、昼と夜の長さが等しいことから仏教の中道(偏りをもたないこと)の思想に合致するので法要を行う説、天地の諸神が交代する日として法要を行う説など、諸説あります。
Q:「お彼岸」は、「彼岸会(ひがんえ)」ともいうけど何が違うのでしょうか?
A:「お彼岸」は「彼岸会」の親しみを込めた一般的な呼び方で、その内容は変わりません。
彼岸という言葉は梵語(古代インド語、サンスクリット語)の「パーラミター(波羅蜜多)」のことで、本来の意味は[彼岸に到る]という意味です。